祇王寺は、真言宗大覚寺派の寺院で、大本山大覚寺の境外塔頭で、本尊は大日如来です。
法然上人の門弟の良鎮によって創建されたと伝わっています。
平家物語にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が清盛の心変わりにより都を追われるように去り、母と妹と共に出家した悲恋の尼寺として知られています。
1868年 に明治政府による神仏分離の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)によって廃寺となりますが、1895年(明治28年)に嵯峨にあった別荘を寄付され再興しました。
現在ある建物はこのとき寄付されたものです。
廃仏毀釈とは、仏教を排斥し、寺や仏像などの破壊や経典などを燃やしたりした仏教破壊運動です。
現在の祇王寺は、モミジに包まれた
モコモコ厚く苔むした小さな庭が特徴的なお寺です。
紅葉の時期は頭上のモミジが綺麗なのはもちろんですが、自分は、地面の降り積った落ち葉と
苔の合わさった風景がとても綺麗だと感じました。
なので、この庭は苔と落ち葉が主役になる様に造られたのかなと思いました。
あと、景観を損なわない様に庭の片隅に
ハートマークの形に集めた落ち葉があり、見つけた人に喜んでもらえる様にとの、お寺の方の
気持ちが伝わるようで嬉しくなりました。
嵐山で一番行きたかった場所です。
平清盛に振られた白拍子祇王が尼になって過ごした山奥深い場所にあるお寺です。
苔のじゅうたんの庭園の中に、小ぢんまりした建物がポツンと佇んでいます。
お庭の片隅に、祇王のお墓と自分を振った平清盛を弔う石碑が並んで建っているのを見ると心の寛容さが伺えました。
12月上旬に訪問しました。公共交通機関ではなかなか行きにくいところです。平家物語で平清盛から寵愛を受けていた祇王に縁のある場所です。小さいですが、人が多すぎる有名な観光地と違い、比較的ゆっくりと紅葉を楽しむこどができました。
2025.1.13
苔庭が素晴らしい
苔の種類も豊富です
境内にひっそりと佇む、茅葺き屋根の草庵
四季によって表情が変わる丸窓は、吉野窓と呼ばれているそうです
シーズンオフだからか、人は少なく、境内はのんびりとした空間でした
御朱印は書置きで拝受できます
季節の御朱印は、巳年のものでした
嵐山エリアに建つ寺院。小倉山の山裾、坂道をちょっと登ったところにあります。赤い前掛けをしたお地蔵様が並ぶロータリーが、入口の目印です。入る際に入場料を支払う必要があります。
細い小道を進むと一面に青々とした苔の絨毯が広がるお庭が目に映ります。ささやかな自然の音以外ほとんど聞こえない静寂な空間がそこにはあります。ここだけは時の流れがゆっくりしているように感じます。
ところどころに植木や盆栽があり、静寂の中にも生命の息吹きを見て取れます。私が行った時はちょうど雨が降っていたため、カタツムリが顔を出しており、止まっているかのような景色の中に変化を見つけることができました。
草庵のように見える建物が仏閣で、中に御本尊様の大日如来が祭られています。靴を脱いで上がれば、拝むことができます。
境内にある五輪塔は平安時代に権勢を極めた平清盛公の供養塔です。
御朱印は御本尊様の大日如来です。梵字の朱印入りです。未年、申年の守り本尊ですので、関係する方にはよりご利益があるかもしれません。