世界遺産
World Heritage
拝観受付は16時半まで。17時終了。
今からおよそ1300年前の白鳳時代、天武天皇が皇后・鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ/のちの持統天皇)の病気平癒を祈って発願され、持統天皇が即位してから藤原京に造営されました。その後平城遷都に伴い、養老2年(718)に現在地に移されました。中央に本尊・薬師三尊像をまつる金堂、東西に2基の塔を配する日本初の伽藍配置は「薬師寺式伽藍配置」と呼ばれています。その大きな特徴は、堂塔の各層に裳階(もこし)をつけた壮麗な姿の「龍宮造り」でした
まず、中門にある像が何だか異国情緒漂っている感じです。
薬師寺の金堂、そしてその左右に位置する東塔と西塔をゴールデントライアングルというらしいです…
日本に仏教が伝わった時はお寺の塔は1つでしたが、薬師寺では日本で初めて塔を東西に配置した「双塔式伽藍」が採用されたそうです。
同じ世界遺産ですが金閣寺より人は少なかったです。
680年、天武天皇が皇后鵜野讃良皇女(後の持統天皇)の病気平癒を祈って発願されました。しかし、天武天皇は薬師寺の完成を待たずに崩御され、持統天皇が即位し藤原京に薬師寺が造営されました。710年、元明天皇の命により藤原京から平城京へと遷都が行われ、遷都にともなって薬師寺も現在の地である西ノ京へと遷りました。当時の薬師寺は、天平時代までは天下の四大寺の一つとされ、金堂・東西両塔・大講堂など主要なお堂は裳階がつけられ、 その壮麗な姿は「龍宮造り」と呼ばれていました。しかし、歴史の中で多くの堂塔が火災や地震で失われます。特に、1528の年の兵火は激しく、金堂、西塔、大講堂などが焼失しました。そのなかで唯一創建時から現存するのが東塔(国宝)です。1998年に「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとして、ユネスコにより世界文化遺産に登録されました。
ご本尊は金堂の薬師如来様(国宝)。向かって右手に日光菩薩、左手に月光菩薩様が鎮座されます(どちらも国宝)。造立当初は、 鍍金が施され金色に輝いていましたが、現在は一部をのぞいて漆黒の姿になっておられます。その他、吉祥天女画像がありますが、お正月のみの公開です。いつか吉祥天女像も見てみたい。(教科書にのってる)ミュージアムショップも広くて気持ちよくお買い物ができます。御朱印はこちらで。
高校生の頃は、修復を終えて色とりどりに輝く薬師寺の良さがわかりませんでした。数十年たった今、この価値をわかる気がします。金堂で仏様にお会いするだけでも訪れる価値があります。天平時代からよくぞ残ってくれました。そして過去の方々によくぞ国宝を守ってくれたと感謝です。
薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を願って奈良時代に創建されたお寺です。嘗て奈良時代に隆盛を極めた南都六宗(法相宗)の大本山、南都七大寺の一つであり、多数の国宝、重要文化財を有します。特に、金堂の薬師三尊と東塔は別格の美しさを誇ります。
薬師三尊は創建当時より金堂にて祀られる金銅仏であり、御本尊です。日光、月光菩薩の三曲法を用いたボディライン、漆黒に輝く体躯が美しいです。
また、東塔は創建当時より残る唯一の建築物で、1300年の時を経て天平建築の粋を今日に伝える貴重な建造物です。
裳階によって作られる塔の大小のバランス、長い年月をかけて落ち着いた材木の重厚な色合い、芸術的な木組み、個性豊かな天人が舞い踊る水煙…その美しさは「凍れる音楽」に喩えられる程です。
天平の文化を現代に伝える寺院です。是非とも参拝していっては如何でしょうか。
鉄道(近鉄)でのアクセスだと、西ノ京駅から、北拝観受付(與楽門・よらくもん)を目指すことになりますが、こちらは薬師三尊が安置される金堂の裏手側になります。(正面は南側の南門)
お写経をする人は、納経料で参拝もできるので、先に、北側の玄奘(げんじょう)三蔵院伽藍にある、薬師寺本坊お写経道場に向かうことになります。こちらは西ノ京駅隣接のお写経者専用駐車場の小路を抜けて、直接道場内で受付となります。(玄奘三蔵院伽藍内の敷地は開門時間なら無料で入れます)