真言宗 田谷山 定泉寺にあります。 田谷の洞窟として有名ですが、洞窟の名前は田谷山瑜伽洞(たやさんゆがどう)です。
大船駅から、神奈中バス「戸塚バスセンター行」に乗り、「洞窟前」で下車。 少し進行方向へ向かうと入り口が見えてきます。
陽に照らさ 攸れた銀杏と紅葉が綺麗でした。
拝観志納料を収めて洞窟へ。 洞窟内は撮影禁止です。
頂いたローソクを手燭台につけて、入り口のローソクで火をつけます。 洞内はライトが有るの足元は大丈夫なのですが、書かれた文字などを見るときに使えます。 いそいで歩くと消えてしまいます。 静に歩くようにしているのかも知れませんね。
洞内には様々な仏様や梵字、壁画などが彫られています。
粘板岩の一枚岩にアリの巣のように掘られた洞内。 細かなノミの跡が往時の人の苦労を感じさせてくれます。
洞内は撮影禁止です。
洞窟内の撮影は出来ないため中の様子を伝える事は出来ないが、一見の価値あり。
あの暗い中で大昔のお坊さん達が蝋燭の灯りを灯しながら岩を彫っていたのかと思うとなんだか浪漫を感じる。
中はかなりひんやりしているので夏に行くと丁度良いと思う。
ゆっくり見ても大体20分くらいで回れる。
平日金曜日15時に着き定泉寺参拝。洞窟は鎌倉時代初期開創と伝えられる修禅道場。拝観料400円納めてローソクと洞窟巡拝の心得のしおりをもらい入ります。ゆっくりまわったので30分〜40分。洞窟の中は修行僧による様々な仏様が彫られていて、聖域の神秘さに感動します。本尊一願弘法大師の横に大師堂脇陣という修行僧が順番を待つ場所があります。そこの岩がツルツルしてるのを見ると、大勢の僧が経を唱えながら並んでいる様子が目に浮かびます。今なお残る無数のノミ跡、彫り込んだ仏様から浄菩提心を願う献身的な行者のエネルギーを感じとれます。厄年の方は本堂にある木魚を年齢の数たたいて厄除け祈願できるようです。(厄年でない方も祈願できます)拝観時間ギリギリだったので厄除け木魚できなかったので次回参拝の時に祈願しようと思います。寄付型ガイドツアーが土日に洞窟保存会で開催されてるようです。
オヤジ駄俳人。
野矢茂樹さんの「哲学な日々」エッセイ本の中に、この洞窟が紹介されていた。
洞窟内は撮影禁止なので、洞窟の外の写真と動画をアップする。
さて、洞窟入口にて、ロウソクは受付でもらったが、ロウソクを立てるヤツが見つからず、入口の火が灯っているロウソクまで来る。
まさか素手で?と付近をキョロキョロ、そんなはずはないだろう、洞窟入口を出て、池の橋の前に木の棒に釘が一本突き出ているアイテム発見! あやうく、ロウソクを素手で持って行くとこだった。
このロウソクで巡るってのもイイね~。落語の死神で「このロウソクの長さがオメェエの寿命だ。火が消えると命も消える。消すなよ~、消すなよ~。恐いな~、恐いな~。」と死神が途中、稲川さんになったが、命のロウソクと思うとなんか楽しい。
やっと洞窟へ。と、先客がいて、夫婦で途切れない会話が洞窟中にこだましていた。うわっ!最悪。洞窟に居る間中、これを聞くのか? ワタシの中の私語警察が出動か?! もしくは、洞窟内でデタラメなお経でも唱えて会話を妨害しようかしら、とロクデモナイ事を考えていたら、ちょうど出ていく所だった。ロウソクで迷っていた分、ナイスタイミングで出ていったわけだ。見えない修行僧さん、粋なハカライをありがとう! そして、心の狭いワタシは反省を。
洞窟内は、早く動くとロウソクの火が簡単に消えそうになる。お嬢様が頭に数冊本を載せて、落とさない様に歩く淑女教育かなにかか?! この洞窟を火を消さずに出たら、立派なレディになってるかしら、とハゲオヤジが白日夢を見る。
冗談はさておき、ロウソクが消えても、人が来ると自動点灯する灯りがあるから大丈夫である。自動点灯した時には、風情もなにもあったもんじゃ無いな、と思ったが、これが無いと本当に危ない。ありがたい。また、火が消えても、途中途中に火が灯っているロウソクがあるので、何度消えてもOK。3~4回火を消しちまったヨ。
洞窟は、昔の修行僧さん達がノミで、道、十二支や仏様などを彫っており、ありがたやーありがたやーの連続だった。
金剛水、チョロチョロ出ている水を人差し指で受け、ヒタイにつけてから、悪い所につけると治るそうだ。ハゲ頭に念入りにすり込む。髪生えます様に。
その先、すぐ横が水の貯まっている道となり、落ちないかとちょっと恐かった。
まとめ、田谷で各地のありがたい霊場を今で言うバーチャルで回れる様にと、洞窟に彫ったのはスゴイ。また、仏様やお不動様を彫る事で、修行僧さんが仏様の心に近づくようにと修行の一環にもなっていたのだろう。
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ここで二句。
一刀に 魂こめる 田谷洞窟
洞窟を まわる心は 修行僧
2024年8月14日(水)13:10参拝。洞窟の中は冷房でもあるかのように涼しい。壁も冷えてて気持ちが良い。今回はお盆の時期の為か何組か他にも人が居た、その為洞窟内は常にセンサーライトが点灯している状態だった。人が途切れた時にライトが消えるとかなり暗くなるので驚いた。中の方は水路もあり若干濡れていた。彫刻も見事だったが、空気も入るように穴を開けている所もあった。道も歩き易く造られていた。重機も無い時代にこんな洞窟を掘るなんて、鎌倉時代の人は凄いとしか言えない。