沖縄の中村家住宅は、琉球王国時代の伝統的な建築様式をそのまま残した貴重な文化財です。読谷村に位置するこの住宅は、17世紀に建てられ、当時の沖縄の上流農家の生活様式や建築技術を今に伝えています。国の重要文化財にも指定されており、沖縄の歴史や風土を深く感じられるスポットです。
中村家住宅の魅力の一つは、沖縄特有の「赤瓦屋根」と石垣に囲まれた伝統的な構造です。赤瓦は、台風や強い日差しから家を守るために工夫されたもので、石垣やヒンプン(風除けの壁)とともに、沖縄ならではの気候風土に適した作りとなっています。敷地内には、主屋、台所、倉庫、厩(うまや)などがあり、広々とした配置で当時の農家の生活をリアルに感じ取ることができます。
また、中村家住宅はその美しい庭園も見どころです。自然との調和を大切にした沖縄の伝統的な庭園スタイルが取り入れられており、四季折々の植物が美しく咲き誇ります。庭の中には、沖縄独特の草花や木々が植えられており、静かで落ち着いた雰囲気が漂います。
住宅内部は、広い畳の間や木造の柱、梁などがそのまま保存されており、当時の生活空間を見学することができます。家屋の設計や配置には、沖縄独特の風通しの良さや開放感が感じられ、湿気の多い沖縄の気候に合わせた工夫が随所に見られます。また、伝統的な調度品や生活用品も展示されており、当時の暮らしの様子をより具体的に知ることができます。
中村家住宅は、沖縄の伝統的な建築や生活文化を学ぶだけでなく、静かで穏やかな時間を過ごせる場所です。観光地としての華やかさはないものの、歴史や文化に興味がある方には非常に興味深いスポットであり、沖縄の古き良き時代を感じながら散策するのに最適な場所です。
18世紀の中頃に建てられたと伝えられている建物、建築構造は、鎌倉、室町時代の日本建築の流れを伝えているが、各部に特殊な手法が加えられて、独特な住居建築になっています。この遺構は、士族屋敷の形式に農民の形式化ある高倉、納屋、畜舎等が付随して沖縄の住居建築の特色を全て備え持っています。
屋敷は南向きの緩い傾斜縮れを切り拓いて建てられており、東、南、西を琉球石灰岩の石垣で囲い、その内側に防風林の役目を果たしている福木(フクギ)を植え、台風に備えています。
琉球石灰岩の石積みは、非常に綺麗に成型したものを丁寧に積んであり、角石などは鍵状に加工したものを組み合わせ、崩落防止につとめている事がうかがえます。また周囲を囲っている石垣の上を回遊することができ、美しい屋根も上から見ることができます。
20年近く前に来て以來久しぶり。
柱もさほど太くは無かったですが、本土と比べて数が多かったです。柱材はチャーギの木を使って面も残ってましたが、背割もなく、杉より強度が高いのでしょうね。それと台風風対策で囲われて作っているので少し華奢な感じがするのかも知れません。
こちらの住宅の屋根の重なりの重奏感と柔らかみが綺麗でした。来た際には建物周囲を回って屋根にも注目して下さい。
中城城山に行った時にあちこちに看板があったので寄りました。別に興味はありませんでしたが、こんなに看板があるなら少し様子をみようかなぁ?っという感じです。入場料を払いもんの所に重要文化財の文字。見学者は私と相方のみです。入ってみると、昔の少し裕福な人だという感じがしました。家の様子は東南アジアと日本を混ぜた感じです。沖縄の人の暮らしが見える道具があちこちに展示されていました。靴を脱いで上がらせてもらうと、エアコンがあるわけではないですが、少し涼しく感じました。昔の日本家屋に入るとあちこちに扇風機で風を回しても、かなり暑いのに涼しく建てられているようで感心しました。そして、上がってみて体験してみると、まるでそこのお家に招待されたような不思議な感覚です。見学者が後からもう一組来られましたが、空いていてゆっくり見て回ることができました。わざわざ来る程でもないかもしれませんが、中城城に来たのなら、ついでに見て回るといいと思います。
これだけ大切に保護されている住宅は極めて貴重なものでした。飼育小屋がそばにあったり、暴風避けのための構造が見られたりと当時の生活様式の特徴が感じられた。
細かく分けられた部屋は、当時としては機能性が高かったのだろう。厨は間取が大きく必然的な需要性を読み解くことができました。
立体的な庭の中には、沖縄らしい植物が目に新しく感じた。
歴史的資料価値の高さがある建築物でした。ただガイドからの情報やガイド料金は、非常に不均質で不愉快でした。
私的な組織が運営を行っているように感じた。つまりプロではない。公的な機関が管理すべきだと思うのは私だけだろうか。